ギター練習にあたっての大事なこと

教室の生徒のために「練習のためのポピュラー音楽集」を製作。
約80ページの楽譜集で、本日、ようやく入稿できそうです。

この曲集に納められている曲は、教室の生徒の皆様が少しでも馴染みのある曲で
練習出来るように、弾きやすく、分かりやすく、楽しく練習できることを目指して作成したものです。

 しかし、弾き易くしながらも、演奏効果を損なうことなく、
むしろ曲の個性や表現は尊重し、演奏会で十分に弾くことが出来るレパートリー作品集となっています。

 ただし、教室専用の楽譜集で、生徒の方限定となっています。

その本の前書きに書いたことがとても大事なので、こちらにも書いておきます。

練習にあたっては下記を心がけてください

曲の全体のイメージをつかみましょう。
その曲は、鼻歌で歌えるでしょうか?
まずはギターを手にすることよりも、楽譜を見ながら鼻歌で歌うことを優先してください。

もし、イメージ出来ないのであれば、教室から送られた参考音源やYouTubeなどを何度も聞いて

一緒に歌ってください。歌えれば、ギターで弾くことは可能となります。
すると、どの音が大事なのか、どの音が伴奏なのか、という楽譜の構図も見えてきます。

易しい曲であっても、しっかりした音で、ゆっくり、丁寧に弾くことを心がけてください。
左手も右手もきちんとその音をとらえているでしょうか?

練習をスタートして難しいと感じたら、スラーを取り、装飾音をとり、タイの音も弾いて
弾きたい速さの半分以下に落としてください。

和音は最初から一度に弾こうとせず、何の音を使っているのか確認しながら進めること。

通し練習は12回にとどめる

 必ず区切って練習すること。苦手なところを取り出して反復練習することを心がける

(弾けない箇所だけを取り出して集中練習出来るかが、最短の上達のこつです)

押さえにくい左手の形が出てきたら、その形のまま510秒ストップ。
数日繰り返すと体がその手の形を覚えます。

リズムが分からないときはギターをいったん手から離してください。
楽譜に拍を書き入れてみましょう。メトロノームが鳴る時()と一致する音の上の部分に

を書き入れてみましょう。そして、リズムを歌ったり、体で表現したりしてみましょう。

リズムは楽器で解決しない!まずは頭と体で理解する!これが鉄則です。

ギターはどうしても小節線をまたぐときに音が切れがちになります。

 小節線をまたいだ時に出てくる次の1拍目まで本当に音がつながっているか、
常に自分の音を聴くようにしましょう。自分の耳が一番の先生です。

弾けるようになってきたら、ビブラートをどんどんかけましょう。
開放弦以外は全部ビブラート!!いえ、開放弦さえもビブラート!!そんな気持ちで!

最後にどうしても弾きにくい箇所があって、無理と思われる時は相談してください。
運指を直す、和音を変える、開放弦にする、奏法を変えるなど、一緒に解決して行きましょう