変則な調弦について

クラシックギターの通常の調弦からを1部を別な音に変える方法があります。

いろいろな種類があります。
とりあえず思いついたものを書くと

1)⑥=D


 アメリアの遺言、アラビア風奇想曲、グランソロ
 D調弦とも言います。
 クラシックギターでは定番となっていて、ギターの名曲によく採用されています


2)⑥=D、⑤=G

 タレガ:タンゴ、
バリオス:森に夢見る


 アルベニスやグラナドスなどのスペインものでよく使われる調弦


 G調弦とも言いますが、深みのある音になります。

3)③=F#

 ダウランド、ヴァイスやナルバエスなど、

 リュートの曲が
もともと3弦がF#だったためです。
 この時代の曲はこの調弦で弾いた方が確かに弾きやすくなることが多いです。

4)⑥=E♭

 ディアンス編愛の讃歌など


 ♭が3つの調合記号は「変ホ長調(Es-Dur/E-Major)」です。

 「シ」、「ミ」、「ラ」に♭が付いた音階で、
 クラシックギター弾きでは嫌がられる調ですが
 ⑥=E♭にするだけで、あら不思議!めちゃくちゃ弾きやすくなります。
 「魔法の調弦」と個人的に呼んでいます。

5)⑥=D、①=D

 ヨーク:サンバースト、ムーンタン
 とても明るい響きとなります。
 ニ長調で使いやすい調弦となります。

6)⑥=C、⑤=G

 6弦Cの低音が独特な重みを与えます。
 ごくまれに使われます。

7)⑤=B

 ディアンズ:カプリコーンの夢


 ディアンズは⑤=B調弦を好んで使っていました。

8)⑥=F#、⑤=B

 ショパン:R.ディアンス編ワルツ第10番 op.69-1: 

9)⑥=D、⑤=B

 A.ラミレス:ディアンス編アルフォンシーナと海

10)⑥=D、⑤=B♭

 ショパン:ディアンス編マズルカ op68-4

11) ①F ②D ③A ④D ⑤A ⑥D.

 ドメニコーニ:コユンババ
 解放弦をただかき鳴らすだけで一気にトルコ〜な雰囲気


 エキゾチックなサウンドです

12)⑥=D、⑤=A、④=D、③=G、②=A、①=D

 藤井敬吾:羽衣伝説
 解放弦をただかき鳴らすだけで沖縄〜な雰囲気
 ニロ抜き音階調弦(7音音階の中の2番目と6番目と抜いた音階)

11)⑥=E♭、⑤=G


 坂本龍一:佐藤弘和編 戦場のメリークリスマス


他にも変則な調弦はあります。

変則な調弦の指示が楽譜にあると
最小とつきにくい印象受けますが、
しばらく我慢してやってると自然と慣れてきます。
通常の調弦ではおさえられない音を出すことが可能になります。

調弦を変えることができるのも、ギターの素晴らしいところだなと思います。