「ギターのための12の練習曲」は、ヴィラ=ロボスがギターという楽器に対する卓越した理解と技術的な挑戦から生まれた作品であり、彼の音楽的な革新性も際立っています。
ヴィラ=ロボスのクラシック・ギター界への多大な貢献は、クラシック・ギターをストリートからコンサートホールへと引き上げる役割を果たしました。
この作品は1953年にマックス・エシグ社から初版が出版されました。

その後1990年版でも他の有名な作品とともに再出版されました。
序文では、1990年版が1953年版と同じ楽譜と運指を採用していることが強調されています。
しかし、1990年代後半になり、作曲者の手による1928年の手稿が発見されると、状況は変わりました。
この手稿にはすべてのエチュードにおいて複数の相違点があり、ヴィラ=ロボスの几帳面な性格も考慮され、
出版譜が作曲者のオリジナル・アイデアを忠実に再現しているかどうかが疑われることとなりました。
世界のトップギタリストたちは、1990年版の「12のエチュード」の正確性に疑問を呈しており、1928年の手稿と1953年の出版版との間の変化について議論があがっている状況です。


アベル・カレヴァーロ ギター・マスタークラス 第3巻

ジガンテ編、刊行2017年 ジガンテの研究が反映された校訂と論文(英、仏、伊)、自筆譜ファクシミリも掲載
No.10の1,928年版、No.11の削除された部分も巻末に掲載